2003.8.14
THURSDAY
FUJI1000km


本戦の様子

FUJI1000-014.jpgあいにくの雨の中レースは予定通り始まりました。ゼッケン順に並べたので、
速い車のウサギさんチームから我々エコランクラスの亀さんチームまで並べる
と最終コーナー出口付近まで伸びて125台のエントリーとなり、スケールの
大きさを感じました。


朝8時にスタートしてすぐに赤旗中断。300Rで7台の多重クラッシュ発生。幸いヨタは最
後尾に近く事なきを得ました。ピットロードに車を並べクラッシュした車両をレッカーで回収
し、カウル等をリペアして戦列に復帰。しばらく中断していましたが雨足が弱まるまでペース
カー先導のまま1時間半が経過。このまま雨が止む気配が無い為レース再開となりました。


FUJI1000-008.jpg お昼休みのあとローリングで再スタ
 ート。窓が曇るので開けている窓か
 ら容赦なく入り込む雨。右腕、右ひ
 ざはびしょぬれになります。 


FUJI1000-009.jpg 城間さんのツインRはワイハ゜ーが
 無いため、レース開始して窓ガラス
 を取っ払っていました。雨が容赦な
 く入り込むけど曇らないので安心?


001a.jpg FISCOの計時のデータを抜く為の
 お昼休み終了前に給油を済ませるつも
 りが赤旗中断などで周回数が少なくな
 った為、午後に走れるだけ走って給油
 することに。
 燃料制限のあるエコランなので晴れて
 いれば燃費を考えてゆっくり走らざる
 を得ないのですが雨で全て台無し。
 燃費の悪い車もこれ幸いとアクセルを
 緩めない。
 この時点で目標を完走に切り替えまし
 た。


FUJI1000-015.jpg ピット2Fに休憩室を用意していただいてあったので走行終了後には
 前の見えない精神的な疲れがありあっというまにスヤスヤ。
 新婚のT君は僕のプレゼントした自家製ゴルゴアイマスクを着用して
 回りを爆笑させていました。


FUJI1000-007.jpg スポーツカーズの備長炭は2名での
 エントリー。一人4時間半ですよ。
 しかもウサギさんチームで気が抜け
 ないのもあってタフでないと走れま
 せんね。


FUJI1000-006.jpg この天気なら無敵?の紫電。
 真夏は暑くて苦しいフルカウル
 ですがワイパーもあって快適そ
 う。ドライバーチェンジは浅岡
 さん→見崎さんかな?


FUJI1000-010.jpg 同じピットのアルトワークスは
 何度かトラブルを抱えつつも、
 完走を目指して奮闘。
 これこそロングディスタンスレ
 ースの醍醐味だね。


FUJI1000-011.jpg ツインRがピットイン。これまで滑り
 やすいタイヤを見事にコントロールし
 て無傷で、走っています。
 最後のドライバーは城間社長がステア
 リングを握ることになるようです。


FUJI1000-012.jpg 普通のツインも参加。こうして見ると
 前はそっくりでしょ?中身は別モノで
 すが(^_^;)
 赤白のツインはなんとターボです。
 これとハイギアの組み合わせで快適富
 士仕様になっていました。


FUJI1000-013.jpg ラスト2時間を切りここまで無事に走
 っていることから前半にあまり走れな
 かったK林さんが2回目で乗ることに。
 1H走って交代し、最後は管理人がゴ
 ールを目指します。


005-w400.jpg 距離では1000km到達は不可能な
 為、午後6時でのチェッカーになり、
 ゆっくり走ったとはいえ、よく無事に
 走っているものです。総勢8人のドラ
 イバーがたすきを受け継ぎ最後のドラ
 イバーに全てを託す。
 完走できなければ残り7人の苦労全て
 が水の泡に消える。プレッシャーがの
 しかかる。 


最後に乗って走り出すとエンジンが吹けない。あれっ?レーシングに乗ってきたから遅いのかなと思い
ピットへ。ボンネットを開けるとダブルナットで締めたエアクリーナーのボルトがはずれていた。この
ままでは危険なのでエアクリーナーとカバーを外し再度ピットアウト。それでも吹けない。点火系かと
思って次の週再度ピットインし、プラグをチェック。ちょっと黒くカブリ気味。プラグの緩みも少しあ
ったので締めなおしてピットアウト。まだ吹けない。3度目の正直でキャブをチェックするとベンチュ
リが緩んでいる。これじゃ吹けなくて当然だ。メカニックのA山さんの手によってバラさずに締め付け
る。フィルターの目詰まりも考えられるので反対側から吹き込んでみる。ピットアウトして回してみる
とパンチのある吹けが戻っていた。これで走れるようになり、抑えながら攻めていく。


003.jpg 窓の曇りは想像を絶するものがあり、
 走行中に拭きながら走るという危険な
 状態で走り続ける。他のエントリー車
 は、エアコンが付いていたり水冷なの
 でヒーターが使えたり、とこれほどま
 でに羨ましいと思ったことは無いです。


004a.jpg 後ろの窓も曇ってしまうために後方か
 ら近づく車に気付かない事が何度も。
 エコランクラスは右側通行なんだけれ
 ども後ろに車が居ないときはインに入
 ったりしていましたが写真を見る限り
 後ろを思いっきり妨害してますな。(^_^;)
 ちなみにウチのヨタとカラーリングが
 そっくりな後ろのカプチーノとピット
 ウォールから見間違えること多数。
 青いカプチがクラッシュした際には
 一瞬目を疑いましたよ。


ゴールの6時まで残り20分のところでワイパーが故障!今の車じゃ考えられないけどヒーターもワイ
パーも機能しない状態がどうなるか解りますか?曇るし油を含んだ水を受けた窓はだらしなく雨をのた
うちまわらせるのみ。そのうえ前車の水しぶきで前が見えなくなれば速度を出せというのが無理な話で
す。みんなその中で恐怖を抑えて走っているのは解りますが限界を感じ、ピットイン。ワイパー修理は
冬の耐久で時間がかかることを知っていたので残り5分をきるまでピット待機。
撥水コーティングも油膜の上に塗ってしまって意味も無かったがピットアウト。あれ、エンジン掛から
ない。急遽みんなで押し掛け。雨であちこち電装系がやられたのかもしれません。ピットロードの出口
でオフィシャルに止められライトが点いてないことを知り慌ててON。とにかく完走しなければ意味が
無いのでゆっくり右を走り最終コーナーを抜けた先のコナミタワーにFINISHの文字が出ているこ
とを祈るようにして登りきる。車内に設置した時計が6時を過ぎチェッカーが振られているのが見える。
全身の力が抜け本当にホッとしました。各ポストのオフィシャルに手を振りながら身をのりだして走行。
改修前の最後の富士をじっくりかみしめながら感謝をこめて走りました。


恒例のパレードはなんだか珍走団の集会に紛れ込んだようでしたが無事終了。前が見えないのでやむな
く箱乗りするとは思いませんでした。


FUJI1000-016.jpg表彰式までの間ワイパーを修理してもらいレーシングを積車に積み片付けをしたら20
時を回っていました。エントラントの皆さんと雨の中ずぶ濡れになりながら運営したマ
ッド杉山さんをはじめスタッフの方々、本当にお疲れ様でした。しばらくの間FISC
Oではレースができませんが改修後も参戦できれば幸いです。


おしまい。

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